おうちコラム

2022-09-02 23:05:00

「メンテナンスフリー」の考え方

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欧米の家は、年を重ねるほど価値が高まると言われています。

 

日本では、住宅といえば新築が一般的ですが、欧米では中古住宅の流通が新築を大きく上回っています。

100年近くたった家でも、住みやすくリフォームしながら、貴重な資産として受け継がれています。

よく海外ドラマなどで、お家の壁を塗ったり、自分たちで壁紙を貼り変えたりしているシーンをみかけますが、住む人がメンテナンスをしながら、自分の家を好きなようにアレンジして住むという文化が根付いているからです。

 

一方、日本で販売される住宅の8割は新築です。ここ数年で、中古住宅の流通も増えてきましたが、日本の中古住宅はまだまだ資産価値が低いのが現状です。

 

また最近は『メンテナンスフリー』という言葉がもてはやされ、できるかぎり家の手入れに時間や費用をかけたくない、という希望を持たれる方が増えています。

 

メンテナンスフリーとは、「メンテナンスが必要ないから手軽だ」という意味で使われる言葉ですが、見方を変えれば「メンテナンスができない家」ということもできます。

 

メンテナンスができないのだから、完成時が一番価値が高く、時間の経過とともに価値が下がるのは当然です。

だから日本の中古住宅は資産価値が低いのです。

 

メンテナンスフリーの家と対極にあるのが、自然素材を使った家です。

壁や床に使った木は、数年に一度はオイルやを塗り直して保護をする必要があります。

漆喰の壁は、汚れたりヒビが入っても、自分で直すことができます。

自然素材を使った家は、年を経るとともに味わいを増し、それが価値になり、メンテナンスをすることで、さらに価値が増し、愛着も増します。

 

欧米の家のように、メンテナンスをすることで50100年と長持ちして、価値が上がっていく家。

自然素材の家に、住む人の手が加わることで、日本の中古住宅も価値ある家になる

と、十二の家は考えます。