おうちコラム
2024-05-30 16:06:00
軒と大きな窓
こんにちは。広田です。
だんだんと梅雨が近づいてきました。窓からしとしとと降る雨を眺めて過ごすのも悪くありません。十二の家では窓の外に深い軒があります。雨の多い日本では軒があることで外に出てもいきなり雨に濡れることがないので安心です。実はこれ以外にも軒にはとても大きな役割と効果があります。現在の家は、軒がある家は少ないように思いますが、昔の家は当たり前のようにありました。この軒があることで、夏の日差しが家の中に入りこみ過ぎるのを抑え、日影となり家の中を涼しくしてくれます。また大きな窓が北側と南側にあることで風が通り抜け湿気をとばしてくれます。
冬は逆に太陽の高度が低いため、軒をくぐるようにして、南側の大きな窓から家の中に十分に陽が入ることで特に暖房を使わなくとも日中は日差しだけでぽかぽかととても暖かくなります。このように昔の家は、季節ごとの太陽の日差しの入り方を考慮してとてもよく設計されていました。軒と大きな窓があることで無駄なエネルギーを使わなくても快適に過ごすことができます。また軒から更にタープを張り伸ばせば、広いテラスとなり外で快適に過ごすことができるのでプールやBBQなどにおすすめです。
夏に撮影した写真です。軒が太陽の日差しを抑えて家の中への侵入を抑えてくれています。
午前10時に撮影(2023年8月27日)
正午に撮影(2023年8月27日)