おうちコラム
自然素材の家の良さ
昔、建売住宅を購入した友人のお家に遊びに行かせてもらったことがあります。
ピカピカで綺麗。
少し年数が経っていたため、「安く買えた」と友人は喜んでいました。
最近、久々にその友人宅にお邪魔する機会がありました。
家を購入する前は、いつも嬉しそうに家のことを話していたのに、
友人はもう家について全く興味はなく、「住んだ瞬間から興味がなくなった」と。
だから、お手入れもいっさいしていないし、というのは、お手入れの必要な素材を使っていないため、手入れのしようがないのもありますが。
自分たちで植物を植えこむ予定だった庭は、今も土のままで、干し竿があるだけ。
「さみしいな、ただ古くなっていくだけ。こんな予定じゃなかったんだけど。」
と、友人は一言。
うん。私もさみしい。
さみしいというよりは、もったいないなと思ってしまいました。
建売住宅や一般的なローコスト住宅は、お手入れの必要がない建材が使われることが
多く、年数が経つと、大体このような状態になります。
ただ古くなるだけ。
風合いがない、というのでしょうか。
しかし、自然素材を使って建てた家は、年月が経つほど、風合いがでてきます。
そして、家族の心と身体を優しく包みます。
住む人がメンテナンスし、手をかけ、大切にすることで耐久性が増します。
歳月を得た素材は、風格を持ち、美しさを増していきます。
新築では手に入れられないこうした魅力を得ることで、家の価値は高まります。
住む人が、心から大好きだと思える家。
自然素材の家は、大切な家族の健康、時間、命を守り、育んでいきます。
そして、いつも家族と一緒に寄り添いながら、家族の歴史とともに家そのものも
育っていきます。
家をつくる機会は、一生のうちに何度もあるものではありません。
家は人生最大の買い物です。
家を建てるなら、50年後も価値のある家をつくるべき、
と、十二の家は考えます。