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ビニールクロスの壁紙の17年後
突然ですが、我が家は築40年以上の中古マンションです。
17年前の入居時に、キレイにリフォームをしました。
さて17年後の今。。。
人によっては衝撃写真と感じるかもしれませんが、すみません。
ジャーン。
子ども部屋としている部屋の壁紙です。
年頃になり、エアコンをつけ、ドアを締め切ることが多くなった部屋。
長年の結露を放置し続けて17年。
ギャーッ!です。
まあ今気づいたわけではなく、ずっと気にはなっていたのですが見て見ぬふりをしてきたんですが。
壁にぴたっとくっつけて置いていた本棚の裏が一面カビまるけで廃棄したり、
置いていたぬいぐるみにカビがポツポツ。。。などという現象も沢山ありました。
天井のすみにはカビが生え、クロスの継ぎ目は剥がれてきます。
メンテナンスはやりようがなく、やっていません。
このように、ビニールクロスを使用しているお家は大抵似たり寄ったりな状態になるのではないかと思います。糊の劣化によりどうしても剥がれ等は避けられません。
また調湿効果がないのでどうしてもカビが発生しやすくなるのです。
それが悪いわけではなく、ひとつの現実として体感できたなあと思いました。
そして、これがもし、漆喰だったり、紙の壁紙だったりしたらまた、これを経年劣化として
愉しむことができたんだろうなと、初期のリフォーム方法をもっと真剣に考えれば良かったと後悔するのでした。
実際に体感するのってホントに大事。
だけど、お金のかかるリフォームや、家づくりをする前には、是非一度真剣に考えてほしい
と、十二の家は考えます。
住まい方の注意点~防蟻~
木造の家を長く使い続けるために大切なこと。
まずは、シロアリから家を守ることです。
シロアリから家を守る工事を、防蟻工事(ぼうぎこうじ)といいますが、
日本で多く採用されている防蟻工事の多くは、農薬系の薬剤を土台や柱に散布することで、
シロアリから構造を守るやり方です。
しかし、この農薬成分は5年で分解され効果が消えてしまうため、5年ごとに再工事が必要となります。
コストがかかるうえに、壁の中の柱は、建てた後には施工ができません。
また、この工事に多く使用されているネオニコチノイド系の農薬は、微量でも子供の脳の発達に影響を及ぼすことがあると
報告されていたり、シックハウスの原因となることもあります。
そこで、十二の家が採用している防蟻処理方法は、ホウ酸を使用する方法です。
ホウ酸は天然の鉱物で、哺乳動物には低毒性ですが、菌や虫には厳しく作用するという特徴があります。
つまり、人には優しいですが、シロアリには厳しく、ホウ酸を摂取したシロアリは死滅します。
また防カビや防腐の効果もあります。
ホウ酸は、揮発(きはつ)せず分解もしないため、半永久的に効果が持続します。
これで、建てた後の壁の中の柱も守ることができます。
空気も汚さないので、シックハウスの原因にもなりません。
家を長く使い続けるためには、家だけでなく、そこに住む人への影響もないようにしたい、
と、十二の家は考えます。
家は人生最大の作品
自然素材でつくる家は、丁寧に手をかけていくことで大切な資産となります。
そして家は、幸せなときも、家族がピンチに陥ったときも、
あなたに寄り添い、守ってくれます。
そして老後の生活の安心材料にもなります。
メンテナンスをして大切にすればするほど、家の価値は高まっていき、
日々の不安もずっと先の不安も拭い去ってくれます。
家を大切に磨いていきましょう。
家は人生最大の作品です。
そう十二の家は考えます。