おうちコラム
メンテナンスができる家って素敵
家づくりは、住み始めてからが本当のスタートです。
家族が暮らしはじめて、吟味された家具が置かれ、好きなものを飾っていく。
暮らしの痕がつきはじめ、木が日にやけて色が変わり、汚れや色がついていく。
それら一つ一つが、家族がともに暮らしたかけがえのない証です。
暮らしの痕を楽しみましょう。
そしてそれらを、家族みんなでメンテナンスしていきましょう。
メンテナンスが家族の大切なイベントになっていきます。
毎年メンテナンスウィークを設けるのも素敵ですね。
みんなで家を磨いていくことで、いつしか家はあなただけの作品ではなく、
家族全員の作品に、そして素敵な思い出になっていきます。
家と一緒に呼吸を合わせながら日々の生活を描いていく。
また、将来、子や孫に家を受け継げば、家の金額は完全に元を取ることができます。
大切にされた家は、何代にもわたり、最高の作品に仕上げられていきます。
本当に、お手入れできる家っていいな…と、十二の家は思います。
住まい方の注意点~防蟻~
木造の家を長く使い続けるために大切なこと。
まずは、シロアリから家を守ることです。
シロアリから家を守る工事を、防蟻工事(ぼうぎこうじ)といいますが、
日本で多く採用されている防蟻工事の多くは、農薬系の薬剤を土台や柱に散布することで、
シロアリから構造を守るやり方です。
しかし、この農薬成分は5年で分解され効果が消えてしまうため、5年ごとに再工事が必要となります。
コストがかかるうえに、壁の中の柱は、建てた後には施工ができません。
また、この工事に多く使用されているネオニコチノイド系の農薬は、微量でも子供の脳の発達に影響を及ぼすことがあると
報告されていたり、シックハウスの原因となることもあります。
そこで、十二の家が採用している防蟻処理方法は、ホウ酸を使用する方法です。
ホウ酸は天然の鉱物で、哺乳動物には低毒性ですが、菌や虫には厳しく作用するという特徴があります。
つまり、人には優しいですが、シロアリには厳しく、ホウ酸を摂取したシロアリは死滅します。
また防カビや防腐の効果もあります。
ホウ酸は、揮発(きはつ)せず分解もしないため、半永久的に効果が持続します。
これで、建てた後の壁の中の柱も守ることができます。
空気も汚さないので、シックハウスの原因にもなりません。
家を長く使い続けるためには、家だけでなく、そこに住む人への影響もないようにしたい、
と、十二の家は考えます。
自然素材の家の良さ
昔、建売住宅を購入した友人のお家に遊びに行かせてもらったことがあります。
ピカピカで綺麗。
少し年数が経っていたため、「安く買えた」と友人は喜んでいました。
最近、久々にその友人宅にお邪魔する機会がありました。
家を購入する前は、いつも嬉しそうに家のことを話していたのに、
友人はもう家について全く興味はなく、「住んだ瞬間から興味がなくなった」と。
だから、お手入れもいっさいしていないし、というのは、お手入れの必要な素材を使っていないため、手入れのしようがないのもありますが。
自分たちで植物を植えこむ予定だった庭は、今も土のままで、干し竿があるだけ。
「さみしいな、ただ古くなっていくだけ。こんな予定じゃなかったんだけど。」
と、友人は一言。
うん。私もさみしい。
さみしいというよりは、もったいないなと思ってしまいました。
建売住宅や一般的なローコスト住宅は、お手入れの必要がない建材が使われることが
多く、年数が経つと、大体このような状態になります。
ただ古くなるだけ。
風合いがない、というのでしょうか。
しかし、自然素材を使って建てた家は、年月が経つほど、風合いがでてきます。
そして、家族の心と身体を優しく包みます。
住む人がメンテナンスし、手をかけ、大切にすることで耐久性が増します。
歳月を得た素材は、風格を持ち、美しさを増していきます。
新築では手に入れられないこうした魅力を得ることで、家の価値は高まります。
住む人が、心から大好きだと思える家。
自然素材の家は、大切な家族の健康、時間、命を守り、育んでいきます。
そして、いつも家族と一緒に寄り添いながら、家族の歴史とともに家そのものも
育っていきます。
家をつくる機会は、一生のうちに何度もあるものではありません。
家は人生最大の買い物です。
家を建てるなら、50年後も価値のある家をつくるべき、
と、十二の家は考えます。
50年後も価値のある家に住む
今30歳の人が、家を建てるとします。
30年後は60歳、50年後は80歳です。そのときはおそらく30歳のときとは、
暮らし方が違うでしょう。イメージできますか?
これから家を建てる人たちには、たくさんのポジティブなイベントが待っています。
家はそれらの輝く未来に寄り添ってくれる家族の器になります。
しかし、その時間が終わった後のことを考えてみることも必要です。
もしかしたら、夫婦二人には広すぎる家となり、手放すこともあるかもしれません。
そうなったとき、これから建てる家が、50年後も価値があり、建てたときと変わらないくらいの価格で家を売却できたら
その後の人生がポジティブになりますよね。
そんな家を建てるために必要なこと。
詳しくはまたお話ししていきたいと思いますが、
簡単に説明すると、価値のなくなっていく化学物質の家ではなく、住むほどに価値が高まる自然素材の家を建てることです。
そして、メンテナンスをしっかりとしていくこと。
家は何度も建て直すことはできません。
だからこそ、本物志向のこだわった家を建てておく。
そうすれば将来、その家があなたに寄り添い、あなたを助けてくれるでしょう。
そのためには、心から満足し、好きだと言える家を建てること。
信頼しあい、寄り添えるパートナーと家を建てること。
これだけのことで、あなたがこれから建てる家は、50年後も価値のある家になる。
と、十二の家は考えます。
家は人生最大の作品
自然素材でつくる家は、丁寧に手をかけていくことで大切な資産となります。
そして家は、幸せなときも、家族がピンチに陥ったときも、
あなたに寄り添い、守ってくれます。
そして老後の生活の安心材料にもなります。
メンテナンスをして大切にすればするほど、家の価値は高まっていき、
日々の不安もずっと先の不安も拭い去ってくれます。
家を大切に磨いていきましょう。
家は人生最大の作品です。
そう十二の家は考えます。