おうちコラム
漆喰のメンテナンス方法
岐阜県にて注文住宅の新築・リフォームを手掛けている十二の家では、家の内装に多くの住宅会社が採用している「ビニールクロス」は使いません。理由はたくさんあるのですが、その代わりに採用しているのは紙でできた「紙クロス」や「漆喰」です。とくにこれからの時期、内装の漆喰は湿度を調整してくれて、梅雨時期でも室内干しの洗濯物がカラっと乾く優れもの。ただ、「漆喰の壁は汚さないか、傷つけないか気を遣う~」という方もいらっしゃるのですが、漆喰の壁こそメンテナンスがとても楽ちんです!
例えば手垢や何かがこすれて汚れが付いた場合は「消しゴム」で消していきます!
また、「醤油をこぼした!」「ワインをこぼした!」などの液体汚れは「食器用漂白剤」を水と希釈してハケや霧吹きで汚れたところに吹き付ければあら不思議、ものの5~10分ほどで綺麗になります!何かぶつけて欠けてしまった場合も、新しい漆喰をタッチアップすればほとんどわかりません。よく新築を建てた際に、壁を傷つけてしまったり、汚してしまった際に凹んでしまったり、小さいお子さんがやらかしてしまった場合はついつい怒ってしまったりするのは「直らないから」ではないでしょうか?十二の家で採用している素材は「メンテナンスが簡単に出来る素材」そして、傷や汚れが「劣化」に繋がるのではなく「経年美」を愉しめる素材を採用しています。万が一お子さんが傷つけてしまっても「ナイスエイジング!」「味になってる~!!」「思い出刻んじゃってる~!!!」と言える家です。「家は所詮家」。気を遣いながら住むのではなく、のびのび暮らしてほしいからこそ、十二の家では「本物」を使って家づくりをしています。
蛍
こんにちは。広田です。
本巣では5月中旬から今の時期に蛍をみることができます。夜9時ごろ、外に出て家族で蛍を観て楽しみました。普段は小さな虫でも嫌がる娘ですが、蛍のきれいな光をみつけると嬉しそうに眺めていました。蛍が生息しているということは、それだけ川を流れる水がきれいで自然が保たれているということですが、昔はもっとたくさんの蛍が飛んでいたそうで、だんだん数が減ってきているとお隣さんから教えてもらいました。限られた時期にしか見ることができない貴重な蛍を、今後もずっと後世まで見られるようにしていきたいと思います。そのために少しでも自然環境を守ることにつながればと思い、先ずは食器用洗剤を使うことを(ソフトに)辞めてみました。妻も手荒れがひどいのでちょうどいいと言っています。自然環境の大勢には全く影響しませんが、少しでも行動してみることで自分の意識や物の見え方はけっこう変わることがわかり、ちょっと楽しんでいます。
軒と大きな窓
こんにちは。広田です。
だんだんと梅雨が近づいてきました。窓からしとしとと降る雨を眺めて過ごすのも悪くありません。十二の家では窓の外に深い軒があります。雨の多い日本では軒があることで外に出てもいきなり雨に濡れることがないので安心です。実はこれ以外にも軒にはとても大きな役割と効果があります。現在の家は、軒がある家は少ないように思いますが、昔の家は当たり前のようにありました。この軒があることで、夏の日差しが家の中に入りこみ過ぎるのを抑え、日影となり家の中を涼しくしてくれます。また大きな窓が北側と南側にあることで風が通り抜け湿気をとばしてくれます。
冬は逆に太陽の高度が低いため、軒をくぐるようにして、南側の大きな窓から家の中に十分に陽が入ることで特に暖房を使わなくとも日中は日差しだけでぽかぽかととても暖かくなります。このように昔の家は、季節ごとの太陽の日差しの入り方を考慮してとてもよく設計されていました。軒と大きな窓があることで無駄なエネルギーを使わなくても快適に過ごすことができます。また軒から更にタープを張り伸ばせば、広いテラスとなり外で快適に過ごすことができるのでプールやBBQなどにおすすめです。
夏に撮影した写真です。軒が太陽の日差しを抑えて家の中への侵入を抑えてくれています。
午前10時に撮影(2023年8月27日)
正午に撮影(2023年8月27日)
物質主義
こんにちは。広田です。
私たちのまわりにはいろいろな物であふれています。自分の家の中をみわたすと無駄と思えるものがたくさんあります。買っては捨てを繰り返し、捨てるために買っているのではないかと思えてきて自分が嫌になります。
そんな中、以前に観た「365日のシンプルライフ」という映画のことを思い出しました。内容はある男性が彼女に振られたのを機に家にある家財道具や服など、一切のものを家からなくし、体ひとつで生活をスタートしていき、自分にとって本当に必要なものだけを揃えていくというものでした。必要最小限の量で本当に好きなもの、本当に必要なものだけで暮らしていけば、気分良く過ごすことができ、生活の質があがるのだろうなとその映画を観て思いました。ものは、ものの数だけ片付けや手入れが必要となります。そのため、ものを購入する際は質や必要性、使い勝手、長く使えるかをよく考えて家に迎え入れようと思います。あとなるべく手仕事のものがいいなと思います。使っていくうちにあじがでたり、愛着がわいたりするものは手作りのものが多い気がします。
庭が公園
こんにちは。広田です。
先日、お客さまと新しいお家の暮らし方についておうかがいをしていた際に、「新しい暮らしでやってみたいこと」をお聞きしたところ、「庭で子供を思いっきり遊ばせてあげたい!」「好きな時にすぐに庭に出られて、遊んでいるところを家の中から見守りたい」とおはなししていただきました。
十二の家にお越し頂いた皆様からはよくこういったお話をお聞きします。私の妻も「子どもを1日に1回は公園に連れて行かないといけない」「公園に連れて行けないと罪悪感がある」とよくぼやいていましたので、十二の家は、すぐに庭に出られて、公園に行かなくても思いっきり遊べる庭にしました。
せっかく建てたお家が、「週末に家ですることがないから外に出かける」では何かもったいない感じがします。
「庭を公園にしてしまう」は、お勧めの暮らし方です。